2009年02月28日

キャリア関連書評4

『企業内人材育成入門』

教育研修の教科書の決定版。本書自体が教育研修の理論を実践しており、理想的な教科書として作られている。すなわち、教育研修部門の視点に立って、教育研修の内容を改良しながら、その過程で、様々な教育研修理論を学んでいく、という体裁になっている。実践と理論がうまいぐあいにミックスされて、臨場感のあるストーリーの中に統合されている。


『人事が変われば、会社は変わる』

「人事部門とは何をする部署なのか?」この問いを持つ人に対しての一つの答えが示されている。構成は、第1章以降はビジネス小説風になっているが、序章は他の章とは独立して人事機能の変遷と共に、現状の人事部門の立場や役割、問題点の指摘とその解決策などが書かれている。つまり序章では理論を、第1章以降ではその理論の具体的展開方法が物語風に書かれているので、非常に読み易さを感じる。


『影響力の武器[第二版]』

承諾誘導の有名な研究書であるが、相手にイエスと言わせるためのマニュアルとしても使える本であり、危険なほど効果的な本だと言われるのを聞いたことがある。本書は、セールスやマーケティングに従事する人が説得術を研究するために読むことが一番多いのだと思う。しかし、本書は、人々が、無意識的に影響を受けて安易な意思決定をして動かされてしまうメカニズムを明るみに出すことにより、情報化時代における新しい道徳、そして新しい社会規範を作り出す必要性を問いかけ、その試案を作っているものである、といってよいと思う。情報過多の中で情報を吟味していられない時代、新たなファシズムが生まれないために、どのような行動原理を人々は持つべきなのか。それが本書の問いである。本書を悪用する人もいるかもしれないが、本書が広く読まれることによって、社会の知恵と力は全体としては増すと思う。


『脱格差社会と雇用法制―法と経済学で考える』

雇用と労働の制度を考えるにあたっての必読書。「脱格差と活力をもたらす労働市場へ〜労働法制の抜本的見直しを〜」平成19 年5月21 日 規制改革会議再チャレンジワーキンググループ労働タスクフォース http://www8.cao.go.jp/kisei- kaikaku/publication/2007/0521/item070521_01.pdf ・・・の理論的背景になっている基本書がこれであるようだ。立場を問わず、議論のたたき台にすべき本だろう。



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posted by サンタ at 23:04| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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